写真は、AIで作成した、仮想世界の画像です。実際に実行したわけではありませんよ! 虐待になってしまいますから (笑)

 

ユウジ: こんにちは オーナーのユウジです。
ミヨコ: こんにちは みよこです。今日はペットフードについて教えてください。
ユウジ: 普段使用するペットフードは大きく分けてドライ、セミモイスト、ウェットがあります。いわゆるカリカリと言われるドライフード、半生フード、缶詰やレトルトフードなどです。それぞれの水分含有量は順に10%30%80%前後と言われています。
ミヨコ: それぞれの違いは何ですか?
ユウジ: 一般的にウェットフードはドライフードの3から4倍の量が必要とされています。セミモイストはその中間ですね。つまり、水分量の多いフードほどより多く与えないといけないということです。ウェットフードの方を好んで食べるというお客様が多いですが、それはそのことが関係していると思います。
ミヨコ: ドライフードを食べるとフードを戻すことがあるのですが、なぜですか?
ユウジ: 様々な理由がありますが、一番多いのはドライフードを食べた後に喉が乾くので当然水を飲みます。水を飲んだ後にそのフードは3倍から4倍に膨らみます。膨らんだフードが胃袋の許容量を超えて戻すことが多いのです。ウェットフードは水分を多く含むので食後に水をあまり飲むことがなく、そのために食べた量以上に胃の中で増えることはほぼないので、それが理由により戻すことは少ないでしょう。特に子犬子猫はあげた分だけ食べてしまうことがあるので、食べ過ぎることが多々あります。
ミヨコ: 確かに、欲しがるのであげすぎたかもしれません。それぞれの種類のどれをあげたら一番いいのでしょうか?
ユウジ: 管理もしやすく少量でしっかり栄養が取れるのでドライフードがおすすめです。体調不良や個体差によりドライフードを食べないケースもあるので、その際はウェットフードを与えるという良いでしょう。
ミヨコ: それぞれたくさん種類がありますが、どういった点に注意した方がいいでしょうか?
ユウジ: 総合栄養食、一般食、栄養補完食がありますが、メインで使用するフードは総合栄養食にしないといけません。総合栄養食以外は栄養バランスを考えて作られているわけではありませんので、体調不良や疾病の要因になりかねません。それぞれの表記はフードに記載がありますので確認して購入しましょう。
ミヨコ: ドライフードにウェットフードなどのトッピングは必要ですか?
ユウジ: 普段はトッピングなどはしない方がいいと思います。トッピング部分だけ食べてドライフードを食べないケースが多くありますし、またせっかくバランスを考えて作られたフードなのに栄養バランスを崩してしまう結果になりかねません。
ミヨコ: おやつをあげる時の注意点を教えてください。
ユウジ: おやつはメインで上げているフードのせいぜい1/10程度にしてください。しつけの時などに使用するおやつの量は大豆程度の大きさにして複数回与えるという良いと思います。デンタルケアなどに使用するおやつはかじって飲み込んでしまわないような固めのものが良いでしょう。
ミヨコ: ペットフードにも様々な種類があり、値段がかなり違いますが、どこに注意すればいいでしょうか?
ユウジ: 価格訴追型の安いフードと比較的効果な栄養バランスを考えたフードがあります。比較的に効果なフードは多くの給餌テストを行い、より良い栄養バランスを考えられていますので間違いが少ないでしょう。安いフードの場合は成分の中に吸収されるものが少なく、高価なフードよりより多く与えないといけませんし、また便の量も多くなります。目視で確認できる方法としては、良いフードは便の色が黒に近い色になり、そうでないフードは便の色がドッグフードに近い薄い茶色になります。テーブルデータより実際の給餌テストの方が確実性が高く、安いフードメーカーの場合はコストの関係から多くの給餌テストはしていないものと思います。これらを考えると栄養バランスを考えたそこそこ高価なフードを選んだ方が良いと思います。
ミヨコ: 国産品と海外のものとどちらがおすすめですか?
ユウジ: 国産品の場合、原材料が非常に高価になるため、比較的安い原料を使わざるを得ません。国産品で輸入のドッグフードと同程度のクオリティのものを作ろうとすると輸入ペットフード以上の価格になるでしょう。このため、国産品の場合は価格訴追型の栄養バランス及び原材料ともに低クオリティのものになると思います。これらを考えると輸入フードの方に軍配を残念ながら上げざるを得ません。
ミヨコ: 輸入フードを購入する場合の注意点を教えてください。
ユウジ: 比較的な知られた大きな企業がいいでしょう。多くの場合小さな企業では十分な給餌テストを行えないからです。例えば、インターネットでしか購入できないようなフードメーカーは小さなメーカーが多く、これまでの私の経験上ではお勧めできるようなフードはありませんね。
ミヨコ: 具体的なおすすめなフードメーカーを教えてください。
ユウジ: 数え切れないほどのペットフードが販売されており、私もすべて使っているわけではありません。また、個体により本当に適したフードはそれぞれ違うことでしょう。ですので、実際に私が使用してみたところでよかったものをご紹介いたします。それは、ロイヤルカナン、ニュートロ、セレクトバランスです。ロイヤルカナンやニュートロと比較するとセレクトバランスは若干安いです。反面、ロイヤルカナンやニュートロはバリエーションも多く、個体の特性にあった種類を選べます。それらはブリーダーの多くも使用しております。
ミヨコ: チキンやラム、ビーフ、魚などの種類はどれを選べばいいでしょうか?
ユウジ: チキンはペットに必要な栄養素のバランスがいいですし、肥満になりにくいです。俗にラムは皮膚トラブルに良いという人がいますが、それは間違いです。チキンアレルギーの場合にチキンは食べられないので、チキンの代わりにラムや魚ならにという事だけです。メーカーの製法にもよるでしょうが、ビーフは太りやすくアレルギーも起きやすいと思います。
ミヨコ: 植物性タンパクはどういったものが良いでしょう?
ユウジ: ペットフードに使用される植物性タンパクは、主にトウモロコシ、お米、オートミールなどです。その順に血糖値が上がっている時間が長いです。血糖値が下がると空腹感を感じます。ですので、すぐに食べたがる子にはトウモロコシがいいです。反面、食いつきの悪い子にはお米、オートミールなどがおすすめです。
ミヨコ: 保存料や着色料の使用が気になるのですが。
ユウジ: 大体のフードは消費期限が1年に設定されています。フードの酸化を防止するには酸化防止剤が不可欠になります。健康に障害を及ぼすほどの添加物を使用しているというケースは聞いたことがありません。犬猫は色がわからないので着色料は必要ありません。着色料は飼い主の購買意欲をそそるためなのではないかと思います。
ミヨコ: 色々なフードを試してみたいのですが。
ユウジ: 与え始めてから12ヶ月は同じフードをあげましょう。その程度は経たないと効果がわからないからです。その間に色々なフードを与えてしまうとどれが良かったかわからないです。粗悪なフードから良いフードに変えると、その翌日には便が今までの量の半分程度になるケースがあります。
ミヨコ: そのほかにも何か変わることはありますか?
ユウジ: 見た目には毛艶が変わってきます。犬猫の毛艶は人間の顔色と同じく健康のバロメーターです。また皮膚トラブルも改善したとの報告を受けています。安価なフードより高価なフードの方が良質なケースがあると言いましたが、高いほどいいわけではありません。くれぐれもインターネットなどの古代広告に惑わされないようにしてください。フード選びは慎重に。どうしてもわからないケースの場合は信頼のおけるショップのスタッフに聞いてみることです。ショップにフードメーカーの栄養などがサンプリングを行っているケースがありますが、あまり当てにはなりません。自分のメーカーの良くないところは言いにくいですしね。