ユウジ: こんにちは。ユウジです。もうお散歩デビューしましたか?
ミヨコ: こんにちは。みよこです。いえ、まだです。今日は初めてのお散歩の時の注意点を教えてください。
ユウジ: それでは今日は初めてのお散歩についてお話しましょう。
お散歩する前にまず、いくつかの準備が必要になります。
ミヨコ: どのような準備をすればいいですか?
ユウジ:

1、外に出る前にご自宅で首輪になれさせる。

2、慣れたらリードになれさせる。
3、リードを短く持ちおやつで誘導しながら部屋の中を歩いてみる。
4、おうちの中で新聞の上を歩かせたり、フローリングや畳の上など違うシチュエーションの場所でならさせる。
5、外に出る前に予防接種を少なくとも1週間前に終わらせておく。
ミヨコ: それらをいっぺんに終わらせるのはだめですか?
ユウジ: 外には騒音や知らない人、初めて会う犬など色々なしトレスがあります。
その上、首輪リードを初めてつけるとなるとストレスは何重にもなってしまいます。
あまりにもストレスが多いとお散歩そのものを嫌がってしまうケースがあります。
ですので慣れたら次、慣れたら次として徐々に慣れさせる必要があるわけです。
ミヨコ: 他の犬との接触はどうしたらいいですか?
ユウジ: 子犬はまだ免疫が十分ではありませんし、いきなり素性のわからない犬に合わせるのは病気感染や吠えたてられるなどの可能性があります。ですので、最初は、お家から一歩出る所から始め、慣れたらお家の周りを1周ぐらいする程度にしましょう。 最初は他の人や犬、車などがいない時間帯から始めるのがおすすめです。
ミヨコ: おうちの周りを1周するぐらいでやめておくのが良いのですね?
ユウジ: そうですね。最初に合わせる他の犬は素性の知れたお知り合いの同程度のサイズの犬と合わせるのが良いでしょう。その際には、相手の犬と自分の愛犬のリードを直接それぞれの飼い主が持ち、直接接触しないような距離を保つことです。
ミヨコ: なぜ同程度の大きさの犬にして、さらに直接接触させてはいけないのでしょうか?
ユウジ: 大きい犬が遊ぶつもりで、ちょっとちょっかいを出したとしても、小さい方の犬にはそれがダメージになることがあるからです。 直接接触させないというわけは、場合により、子犬がハイテンションで相手の犬に遊ぼうと近寄った場合、子犬がかかってきたと勘違いして相手の犬から攻撃を受けることがあるからです。
ユウジ: ちなみに、同じ種類の犬の方が仲良くなりやすいように思います。
ミヨコ: 公園デビューするタイミングを教えてください。
ユウジ: そこまで出来るようになれば、そろそろ公園デビューですが、その際にたくさんの犬がいる時にいきなり連れていくのは禁物です。 他の犬は新入りが来たと思い、子犬の周りを囲んだり吠えたてたりすることがあるからです。それがトラウマになり、散歩そのものを嫌がるケースがあるからです。1人ずつ友達を作り、周りの環境や他の犬の友達ができるようになったら、徐々に多くの犬がいても問題は起きにくくなると思います。
ミヨコ: そのあたりは人間の子供と一緒ですね。
ユウジ: その通りですね。いきなり10人も20人ものがき大将の中で一緒に遊べるケースは稀ですしね。少しずつ犬の友達ができれば、飼い主と同様、犬に対しても警戒心を持つ必要はないということを認識するはずです。
ミヨコ: 生後何か月ぐらいが他の犬と合わせるタイミングとしてベストなのでしょうか?
ユウジ: 疾病の罹患性の少ないお知り合いの愛犬と合わせるのであれば、予防注射接種後、1週間以上経ったのちに、なるべく早く合わせた方が良いと思います。
ミヨコ: なるべく早く合わせた方が良いという理由はなぜですか?
ユウジ: 例えば、生後半年まで他の犬に合わせないとします。
犬の半年は人間でいうところの約9歳に相当しますので、小学校に上がるまで誰も遊ばないのと同じようなものでしょう。
ユウジ: その子が小学校に行って、いきなり友達ができる可能性は低いでしょう。
ミヨコ: 幼馴染を少しずつ増やしていくわけですね。他にも注意すべき点はありますか?
ユウジ: ある程度命令のコマンドを覚えさせることが外に出た時に楽ですよ。コマンドの教え方は別の機会にお話いたします。他には、すれ違う人や犬に吠えかかる場合の対処方法です。こちらも少々長くなりますので、別のコーナーでお話いたします。
ミヨコ: 色々やることが多くて大変なんですね。
ユウジ: あまり気負わず、気楽に構えるといいですよ。飼い主の不安は犬にも伝染します。まずできそうなことから始めましょう。1つずつ覚えていくと、それがきっと楽しくなることと思いますよ。
ミヨコ: 気楽にやることが大事なんですね。他のコーナーも参考にして、できることから始めてみたいと思います。ありがとうございました。